何故エロゲの主題歌は女性ボーカリストの曲が多いのか

 いや、ふと思ったんだけどね。エロゲーの主人公てのは、まぁ大抵の場合女の子ではなく男の子なわけですよね。プレイヤは主人公である男の子に(ゲームによってそりゃ違いはあるだろうけど)感情移入するわけだ。であるのに、何故か主題歌は女性ボーカルの曲が多い、気がする。これは、物語を動かしているのが、殆どの場合主人公ではなくヒロインであるっていう表れなのかな、と。主人公は「主人公」という名の代替物であるがゆえに強烈な存在感を放つことは許されず、結果的にはヒロイン側が主体となって物語が動いていくという。「エロ」ゲーなわけだからヒロインのエロがないとおかしいわけで、という流れからは逸れた、所謂シナリオ重視のゲームにおいても(勿論最も顕著なのは萌えゲーだろうが)、その傾向は変わらないように見えるのが興味深い。同時に、そのゲームのテーマを歌い上げるのがヒロインであるという点が(男性主人公が多いはずの)エロゲーという物語ジャンルの特殊性を表しているようにも思えたり。
 ま、単にウケがいいとか、宣伝効果があるとか、華があるとか、ソッチの方がエロゲーマーの食いつきがいいとか、それだけの話かもしれないけど。
 え、俺? 俺の一番好きなエロゲーOPは、『あやかしびと』OP曲『虚空のシズク』(Antistar)ですよ。