抜きゲーと物語性は本来は両立するものじゃないかな
抜きゲーがヒロイン多めか、エッチパターンが多めになりがちな理由。(モノーキーさん)
冒頭の、
それはシナリオを捨てる場合、美人なだけだと三日で飽きられてしまう事を意味する。
だから、多種多様なヒロインを用意するわけ。
てのは非常に頷ける話です。逆に言えば、多種多様なヒロインを(少しでも購買層の幅を拡げる為に)用意したいので、シナリオが捨てられてしまっているような気も。
んで、取り上げてみたいのは後半の、
ストーリーは登場人物一人一人の内面の描写に役に立つけど、肉体の魅力はビジュアルの種類(ヒロインの多さや、エッチのシチュエーションの多さ)に依存する。
一人のヒロインを書き出すストーリーってのは、現実の女性における内面と言っても差し支えない。
つまり、『抜きたいやつは女の子の内面(ストーリー)はそんなに気にしてない』って事。
って部分なんだけど。例えば、美少女キャラとして同じビジュアルを持った二人の女の子が目の前に立っているとする。これから一戦交えようか、てな時にだ。
A子は主人公のクラスメートであり、ゲーム中そこに至るまでのストーリーを通じて、主人公=プレイヤは喜怒哀楽を共にして絆を深め合ってきています、と。
B子は主人公とクラスメート(という設定でマニュアルに記載されている)であり、ゲーム中もなにもゲームが始まった時点で主人公はリーチかかっています、と。
さぁ、どっちがいいかっつったら、そりゃA子のほう……だよね? つーかB子とかどうでもよくね? いくらビジュアルが良くたって、見知らぬ女とセックスしたいかね? だってこれ、エロゲーなんだぜ?
つまり、抜きゲーにおいて、そんなにストーリー(内面)ってのはプライオリティが低いものなのかな、と。
まぁ、勿論現実的な制約があるのも理解できる。抜きゲーやりたいのに、6時間シナリオを延々と読まされたら、さすがに俺もちょっと焦れる(笑)。
問題は、
・いかにエロ以前に効率良くキャラ(内面)立てをしていくか、であり、
・あるいは、エロシーンの最中、あるいは連続の合間にキャラを立てていくか
なんじゃないかな、と思います。
そうなるとさらに、エロゲーの主人公造形問題なんかも関わってくる気もするな。
AVじゃないんだからさ。どうせなら、肉体だけでなく内面も魅力的(夢とも言うけど笑)なキャラクターと純愛したり、凌辱したり、されたり、したいじゃないのよ。と言うかそこがエロゲーの本来大きなストロングポイントな気がしますし。