おめでたう

 中日が日本シリーズに優勝した。おめでたう。
 落合監督が山井を交代させたことが随分話題になってるみたいだ。曰く、「プロなら客が望んでるものを見せるべきだ……。」確かにその通りだろう。だが、その望んでいるものを決めるのは中日ファンなのではないだろうか。何も当該チームファン以外の者は見てはいけない、コメントもしてはいけない、なんて言うつもりはないけれど。
 ネットをまわっていて、どうにも気になったのが「山井を代えなくても大丈夫だったかもしれない。それにもし負けても中日はまだ有利だったじゃないか」という意見だ。どんな選択肢をとっても、少なからずリスクは存在する。代えようが代えまいが、逆転される可能性はある。もし負けたら、残る2戦はアウェイ。中日としては、絶対にここで決めたかった筈だ。そうして、監督が決断して、守護神岩瀬が出て行き、優勝した。プロにおいては、華が必要とされるのと同じように勝利も必要とされるのだから。落合監督のプロとしての決断の難しさと、決断力と、優勝への欲望と、それに応えきった岩瀬。その部分がもっとクローズアップされてもいいんじゃないかと思うし、批判するならそれらを全て踏まえたうえでするべきだと思う。